2008.03.04 Tuesday

孤独なボーリングを読みながら

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    最近、仕事の関係で、アメリカ人の社会学者のロバートパットナムの孤独なボーリングを読んでいる。


     


    教会のあり方を考え、なぜ、今教会などでの参加が進まないのか、アメリカでも進んでいないというようなことが書かれている。非常に参考になる視点がえられる。聖書からの学びではないけれども、教会のあり方や今の社会におけるさまざまな組織への参加意識が下がってきたのかを示した名著だと思います。


     


    直接、聖書のお話とは関係ありませんが、とりあえずご紹介。


    2008.03.09 Sunday

    あなたがほしいもの

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      今週のおはなしは、あなたがほしいもの、というテーマでお話しました。


       


      まず、何人かの方に、皆さんがほしいものは何ですか?とお話をお聞きしました。


       


      答えとしては、本とか、遊戯王カードとか、ほっとした時間とか、特に何もない、というようなお話を伺ったあと、どうも、私たちは、自分たちが理想としているとは言うものの、自分自身持っていないものをほしがっているようだ、というお話をしました。


       


      赤ちゃんなんかはほしいものはすぐわかりますよね。眠いとき、お腹が好いたときには泣いてその必要を叫びますし、ほしいものはそんなにないので、わかりやすいですが、大人はいろんな形で、ごまかしてしまうので、必要なものはわかりにくいですよね。ごまかしてみたり、他の代わりのもので妥協してあきらめてしまうとか、自分たち自身の本当の問題に目をつぶって本当の問題点、ほしいものをごまかしている場合が多いですよね。


       


      聖書が与えようとしているものをお話します、という事でマタイ5章3節『心の貧しいものは幸いです。天の御国はその人たちのものだから。』という部分を読んでお話しました。


       


      ここの貧しいという意味は、単に現代の意味である、欠乏感があるとか、不満、不安があるとか、満足感がない、あるいは裕福でないという現代の貧しさではなく、絶望的な生きることすらできない貧しさ、という意味で、ルカ16章に出てくるラザロという貧しい人に使われているのと同じことばであることを説明し、絶望的に貧しいということであることを説明しました。


       


      さらに心が貧しいというのは、精神的に貧しい、というのではなく、霊の意味で、貧しいという意味であることを絶望的な欠乏があることを示していることをお話しました。さらに、神様との関係が欠乏していること、自分自身ではどうにもならない、何も解決できないという絶望感であることをお話し、ここで言う心の貧しさとは、神様との関係が絶望的に不足しているということを素直に認められることです。


       


      もし、このことを認めれば、天の国、神との関係は私たちのものであるというのが、天の御国はあなた方のものです、というのが聖書の約束です。それは、普通の場面であるように、誰かがそれを持つと他の人の取り分が減ったりするというのではなく、みんながともに受け取りながら、それを味わうと同時に、みんなが一緒に楽しむことができるものです。


       


      そして、神の国とは、圧倒的な豊かさであり、どんな欠乏でも満たすことができるものです。もちろん、人間は生きている間は、その豊かさを全て味わうことはできませんが、人間が点の国に言って神様との関係を純粋に味わうようになってから、完全にその豊かさを味わうことができるのだと思います。


       


      さて、皆さんは、欠乏感というのか、漠然とした不安感をお感じになったことがあるのでしょうか。もし、この豊かさについて、味わいたいと思われるのなら、自らの状況をよくお考えください。もし私たちが欠乏があると素直に認めることができるのであれば、神はその欠乏を埋めてくださるとともに、考えることのできない豊かさを私たちに提供しようとされているのですが、みなさんはどうされますか。ぜひお考えください。


       


      という形でお話しました。若い方がこられなかったのは残念でしたが、年配のご夫妻が聞いてくださったので、本当にこの豊かさを味わうようになられれればいいのに、と祈っております。


       


      2008.03.17 Monday

      孤独なボーリングを読みながら 続き

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        この本については、いろんな人がいろんなことを書いているので、(ソーシャル・キャピタルで検索するといろいろでてきます)教会関係のことだけについて、絞って書きます。


         


        この本は、ある意味で、アメリカ社会の文脈というのか社会背景の中で書かれた本だといえます。アメリカ社会は、何もないところから限られた人間との密接な関係、あるいは、コミュニティを作ること、結構近場での引越しを頻繁にする社会であることから、地縁型組織というもの自体が成立しないので、いろんな社会活動の基礎となるのが教会という宗教組織だったり、ロータリークラブやフリーメーソン、エルククラブといったさまざまな組織やボランティア組織だったりするので、社会集団の区別が明確でないという批判なんかもありますが、アメリカでは、教会という外見から見た場合の宗教組織すら、地縁組織ではなかったりするので、この辺アメリカの教会に通っていないと雰囲気分からないかな、という感じがしました。


         


        で、なぜ、教会の参加率が下がってきたのか、という理由ですが、基本的に社会が個人主義化してしまったこと、(その背景には、アメリカ人の独立意識というのか、一匹狼精神というのかが大きく聞いてきているように思います。この辺は、心の習慣という本が、かなり綿密に書いています。)要するに、アメリカ人の心性が、隣の人々への関心が個性重視や個人重視の結果、近くの人々との関連を深めるよりも、テレビと個や、テレビのような中心性のあるもの(教祖でもよい)と自分という形の1対多の関係を思考したことにあるようです。まぁ、言い代わるかは別として、教会とまったく関係を持たなくても、生きていけるような社会になってしまったということでしょう。結婚式も教会で挙げなくてもよいし(市役所で挙げられる)、墓地に入るのも、教会の信徒でなくてもよくなったし、生まれたときの登録も教会でなくてよくなったこともあるのだろうと思います。18世紀までのヨーロッパ社会あるいはアメリカ社会は、出生、結婚、死亡まで、社会のさまざまなところで教会の関与なしに生きることは事実上不可能だったので、教会が個人の生活に必要以上に関与するのがいいかどうかは別として、教会なしに生きることを可能にしてしまったことが、アメリカ社会のコミュニティを衰えさせたのかもしれません。


        あと、ベビーブーマーはコミュニティを作ろうとしたところがあるという指摘もありますが、これは、既存勢力や既存の社会システムに対抗する為に一人ではできないので、コミュニティができたという可能性があるのでは、と思ったりしました。


         


        ところで、テレビといえば、オウム真理教(現アレフ)にしても、麻原対一人一人の信徒という関係が思考された、という意味で、個人主義の行き着いた形を示しているのかもしれません。麻原がテレビ時代の宗教家であることとも、深い関係があるようです。どこかの対談で、お坊ちゃまんくんと麻原は呼ばれて、まんざらでもなかったようですから。


         


        で、余談に行ってしまいましたが、このPutnamというおじさんの主張によれば、Webはリアルのコミュニティ(社会集団)を支援・補完するものの、コミュニティとはなりえないし、コミュニティというには関係性が脆弱だ、という主張のようです。まぁ、そうかな、と思います。


         


        リアルな関係性、家族関係なんかは、抜き差しなりませんし、これは、関係性がかなり強いものですね。


         


        あと、自動車や鉄道で移動能力が高くなったことにより、人間の関係性が広がると同時によわくなってしまったということも、Putnamは指摘していました。そりゃ、アーミッシュのようにロバの引く馬車で移動する範囲がすべて、という人にとっては、住んでいる社会とコミュニティは一致せざるを得ないし、動力を使わない以上、コミュニティなしに生活が成り立たないですから。


         


        Putnamはコミュニオン(聖餐式・礼拝)とコミュニティ、コミュニケーションとの関係で、議論を展開しようとしていて中途半端に終わっている感じがしますが(多分、Putnamは教会との関係が薄い人かもしれません)、実は、聖餐式(コミュニオン)というのは、人間関係の関係の強さと深さを考える上で非常に重要なのだと思います。


         


        あと、仮想社会で真実の個が成立するか、ということですが、個人的には、真実の個(人格としての個人)がサイバーコミュニティで本当に成立しているのかな、と思います。Takachanさんのアノニマスな個(真実ではない個、あるいは個を形成するの一部だけを含む個)は成立するのかもしれませんが、いろいろしていて思うのは、Webであれ、どこであれクリスチャンとして活動しているときの個における不思議さです。


         


         Foceさんや、サトさん、リハビリコアラさん、Takachanさんとのお付き合いが成立しているのは、真実の個がリアルワールドで成立していて、キリストを信じるコミュニティという枠組みがあるからこそ、サイバーコミュニティの中でも、それらの深い関係が成立できるのかなぁ、と思います。Foceさんについても、コアラさんにしても、サトさんにしても、お会いしたことはありませんが、表裏があるようには思えないのは、キリストの体、あるいはキリストを信じるコミュニティという確固とした裏づけがあるからだと思います。だからこそ、サイバー空間という弱い関係性しか作りえない空間で、キリスト者としてのお話ができるのかな、と思います。


         


        いずれにせよ、コミュニオンは、みんながキリストのゆえに集まらないとコミュニオンにならない。信者がいろいろな現実の差を乗り越えて、仮にさまざまな対立があったとしても、それについて神の前の信者同士が、お互いに愛し合い、キリストにあって赦されたことを覚えながら、さまざまの対立を超えて神との和解が成立している事を覚えながら、ユダヤ人やギリシア人も日本人も含め、ひとつの体として集められるところに聖書やキリスト者の集まり(コミュニティ)の不思議さがあるようです。ただ、信者に仕えるのではなく、信者に使えられようとしたり、信者を不当に厚かったり、虐待するような教会の指導者やカルトの指導者は、教会の代表者をしていようが、牧師を自称しようが、神学校をでていようが、按手礼を受けていようが、キリストの体の一部ではない、と思います。


         


        Putnamは政策的に人々が集まり、いろんなことができるような仕掛け作り、政策の必要性を説いていますが、これは、政策でできるものなのだろうか、日本社会、とりわけ、宗教的な背景のない日本社会で、マンションとか団地でコミュニティというものが成立するのかどうかというのは、個人的には疑問かなぁ、と思います。特に、最近は社会の多様化が進んでいるので。


         


        まだまだ、考えていることはありますが、また、これについてはまた改めて。


        2008.03.19 Wednesday

        リーダシップってなんだろう。

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          一昨日TBSのNews23を見ていたら、トニー・ブレアが出ていた。


           


          彼の発言の中で、一つ面白いことがあった。対談者の筑紫哲也さんは、重要ではないかと思ったのか、きっちり省いていたが、彼がリーダーシップに聞かれた時に開口一番言ったこと。


           


          リーダーシップとは、人の重荷を取り去って、引き受けてあげること。


           


          ブレア君の本音、本当にしたかったことが出たことかもしれない。公僕としてトニー・ブレアはそれが十分出来たかどうかは別として。公共の福祉のために奉仕する首相の立場を表しているヒントになることばであった様に思う。もと、彼は労働党出身だし、このことが頭にあったのかなぁ。


           


          イエスキリストは、確かに人の重荷を取り去って、引き受けた。


          教会の牧師、指導者は、本来人の重荷を取り去って、引き受けるべき存在。


           


          教会のリーダーシップって何なのかな。


           


          受難週だけに、考え込んでしまう。


          2008.03.22 Saturday

          くせねぇ。

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            icon 今週のお題

            どうしても直せない!あなたの癖はなんですか?






            悪趣味ないたずらをすること、悪趣味な冗談を時々言いたくなること。


             


            特に、公式の席であればあるほど、Mr. Beanがするような悪趣味なことをしてみたくなる。


             


            Mr. Beanと同じように時々5歳児みたいなところがあるので。


             


            やめないといけないけれども、やめられない。


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