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2009.07.22 Wednesday

日本でのキリストを伝える人が考えるべき一段面を示す本

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    おすすめ本の紹介です。

    古屋 安雄 著 なぜ日本にキリスト教は広まらないのか

    ―近代日本とキリスト教 (単行本)

    単行本: 195ページ
    出版社: 教文館 (2009/06)
    ISBN-10: 4764264390 

     なぜ、日本にキリスト教が広まらないのか。

    これは欧米諸国やアジア諸国からの宣教師ならずとも、少し考えるキリスト者なら、

    必ず直面する問題だとおもいます。

     結婚式は、キリスト教式での挙式を希望する日本人がなぜ、キリスト者にならない

    のか。それは、重要な問だと思います。

     それは、キリスト教式での挙式を希望する普通の平均的日本人にとって、キリスト

    教会を構成するキリスト者、特に牧師が特殊であり、人間的な接点と共感性を

    失っているからであるというのが、著者の主張です。納得できる部分があると思い

    ます。

     この本は、日本の福音宣教が、札幌農学校を基礎とする札幌バンド、熊本で始

    まり、後に同志社の設立へとつながった熊本バンドにしても、武士階級出身者へ

    の伝道、武士階級出身者が信者となったことから始まったがために、大衆伝道へ

    とつながるきっかけをうしなってしまったことを指摘しています。さらに、戦前の官

    学(国立大学)のドイツ中心主義にも影響されたドイツ神学の過大な影響、戦争

    中の政府との関係のとり方との失敗、戦後の復興での学生中心の伝道、戦後の

    学生信徒の卒業に伴う信仰の卒業の結果、キリスト教に惹かれつつも、キリスト

    教化していかない日本の現状をある側面から切り出しているように思います。

     そのことを指摘した上で、賀川豊彦が行った神の国中心型の社会の中心を担

    う人々への伝道の重要性を著者は指摘しています。この主張は、傾聴に値する

    と思うのですねぇ。普通の人、大衆が信じなければ、そこに定着しなければ、

    信者の比率が増えるはずが無い。中国や韓国教会が成功したのは、この大衆

    伝道が中心であるため、信者数の違いとなっている、という主張には、傾聴す

    べきものが含まれると思います。

     この本の主張には、傾聴すべきものが含まれているのですが、講演会の記録

    を中心に編成した本であるために、ほぼ同一内容の主張の重複が目立ちすぎ、時

    に読む気を失うと思います。しかし、日本におけるキリストを伝えることの意味を考

    える上では、非常に参考になる視点を与えてくれる本だと思います。牧師であれ、

    信徒であれ、日本のキリスト教の問題、伝道しようとする人は、まずこの本を手

    にとって自分の姿を省みるために読んでおいたほうが良い本であると思います。

     そうでないと、そこに助けを必要としている人たちが失われてしまうことになり

    そうです。 現代に生きる社会人に伝えるキリスト、その伝え方ということを考え

    ないといけないなぁ、と思った本でした。そういえば、それをアメリカ風にしたのが、

    リック・ウォレンがかれの経験を基に書いた、Purpose Driven Churchだった

    ような気がする。

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