<< クリスマス会でのお話 | main | 大爆笑したこと >>
2008.12.28 Sunday

闇の季節に

0

    冬は、闇を強く感じる時期のひとつ。


     


     


    日が早く沈んでしまうこともあると思う。関西では、5時を回ると


     


    暗くなるが、関東だと、場所にも夜が4時半くらいには、かなり暗


     


    くなる。シアトル近郊にいたときは、4時前後には、真っ暗だった


     


    記憶がある。


     


     クリスマスは、この闇を意識する時期だからこそ、ふさわしいと


     


    思った先人の感覚もわからなくも無い。


     


     


    今、


     


    闇を住みかとする私、やみを隠れ家とする神


     


    という本を読んでいる。


     


     キリスト者に関する誤解、キリストの弟子(信者)になれば、罪


     


    が無くなる、という大きな誤解について触れている。基本的に、


     


    キリストの弟子(信者)になったとしても罪はなくならない。心の


     


    中の闇の存在はなくならない。心の中にある闇に敏感になるこ


     


    とはある。倫理的な生き方をしたいと思う、キリストの弟子として、


     


    そして、キリストの地上における使節としていきたいと思うが、そ


     


    うはできない自分がいることがよくわかる。それ以上のことでは


     


    ない。


     


     近代という時代を経て、啓蒙思想に影響を受け、その時代を経


     


    た私には、身体性と理性の分離がある。でも、それが本来不可


     


    分のものであることを最近強く感じる。オウム真理教の指導者と


     


    その信徒がなしたことは肯定できないが、身体性と理性の二元


     


    論とその分離では捉えきれない人間の実存についての問題が


     


    あることを彼らの存在は示したように思われる。


     


     現代人の現代社会における違和感というのは、自分自身の身


     


    体性と理性、合理性との分離にあるような気がする。それが、思


     


    想的には、Wholisticsにつながったり、さまざまなポストモダン時


     


    代の思想に影響しているような気がする。まじめにこの辺の本を


     


    探していないので、整理ができていない。


     


     この時代に生きているものとして、このことをどう考えるのか、少


     


    し考えてみたい。たぶん答えを求められても、答えられないと思う


     


    けれども。自分自身の問いとして考えていきたい。


     


    (答えは聞かないでね。)


    コメント
    はじめまして。水谷潔先生のブログから飛んで来ました。^^ 私も少し前にこの『闇を住みかとする私、やみを隠れ家とする神』を読んだので、嬉しくなってコメントを残させていただきます。どちらかというと、一生懸命読み進めた、という感じで、読み終わったものの、どこまで咀嚼しているかどうか自分でも分からない状態なので、こちらの記事になんとなく共感を覚えました。^^ ただ、クリスチャンは明るく勝利!ハレルヤ!というだけの信仰生活では何か割り切れないものを感じていたことは事実で、咀嚼できないままにも、ある種むさぼるように(なんらかのヒントを求めるように)、この本を読んだことも覚えています..。 私も問い続けて生きたいなあ、と思わされています。
    • きり
    • 2009.04.01 Wednesday 18:44
    きり さん こんばんは。 コメントどうもでした。 まさか、水谷先生のブログから来ていただけるとは。かんしゃかんしゃ。 『闇を住みかとする私、やみを隠れ家とする神』 よかったですね。そう、自分の中の闇に気付くこと、その中におられる神を探すこと、その中で神と出会うことの大切さを感じます。 私は、どっちかというと、理性がかっている方なので、闇の中のありかたを今、少し感じる、という作業をしてみようかなぁ、と思っています。 コメント、ありがとうございました。 -----
    • 芦屋めぐみ
    • 2009.04.06 Monday 23:02
    コメントする








     
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    Calendar
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << March 2024 >>
    ブクログ
    G
    Selected Entries
    Categories
    Archives
    Recent Comment
    Links
    Profile
    Search this site.
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered by
    30days Album
    無料ブログ作成サービス JUGEM