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2014.09.01 Monday

教会に中学生の皆さんが減ったかもしれない理由

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     お知り合いのS先生からの問題提起というか、議論のきっかけを頂いたので、

    日曜学校におちいさい皆さんが減った理由

    という記事を書いて、NHK の国民生活時間調査をもとに小学生(高学年のみ)の1975年と2010年の間の比較を行って、そのデータからつらつらと思いつくまま書いてみた。そうしたら、敬愛する塩屋のK先生からご紹介を受けたみたいで、一気に日曜学校におちいさい皆さんが減った理由のビューワーさんが増加し、先月末の記事にもかかわらず8月のトップ記事に。また、この記事を書いている時点で、109もいいね!を頂戴し、SNSの拡散パワーに驚いている。SNSの拡散パワーは、知ってはいるつもりであったが。

    調子くれて中学生もやってみました

     教会でユース担当をしている知人が、面白い、って言ってくれたので、中学生版をしてみようか、という話になったので、ちょっとしてみようと思って、データを取りに行ってみたら、意外と面白い話が分かったのでご紹介しようかと。

    前回は、百分率としてご紹介したが、今回は、データ入力の手間の関係から1000分率に変更してご紹介する。要するに、表示されている数値を10で割ると百分率になるので、その点だけご了解ください。

    中学生のテレビ視聴の変化


     中学生のテレビの視聴が、1975年から2010年でどう変わったかを考えてみたい。
    Fig5JHS
    図1 テレビとネットの視聴状況の変化

     この図を見ると、朝9時台でのテレビの視聴が10%近く増加しており、従来ピークであると思われた6時代が7%ちょっと減少している。また、前回の記事でも指摘したように、正午前後のテレビ視聴者数が減っており、家族で日曜日のお昼間にテレビを見るという習慣は小学生ほどではないものの、かなり減っている。

     テレビそのものの視聴に関しては、日曜日の夕方6時台での視聴率は、1975年にも40%程度であったが、2010年でもテレビで35%程度と高止まりしており、夕方7時ごろは、2010年でもテレビ視聴しているものの比率が40%を超えている。その意味で、ファミリータイムとしての午後7時から8時台がテレビをみんなで見ているという状況がうかがい知れる。この図からは、夕方6時ごろから夜9時台までの中学生のテレビの視聴率が高いことがわかる。

     なお、ネットを見ている中学生のピークは日曜日の午後5時ごろの10%となっている。マイノリティではあるものの、一定のシェアを占めるメディアになっていることがわかる。

     テレビの代替減少として、ネットを見たときに、中学生の1975年のテレビ視聴率と2010年のテレビとネットの視聴率を合計したもので、図を作ったものが以下の図2である。

    Fig6JHS
    図2 テレビ(ネットを含む)を視聴している中学生の比率

     この図2を見る限り、朝9時に25%程度の中学生がテレビないしネットを見ており、朝9時頃がテレビやネットを触っている午前中のピークとなっている。この図からは、さらに午前中のテレビ等の視聴時間帯の前倒しと、ピークのボリュームが落ちていることがわかる。また、ネットとテレビを合わせても、日曜日の正午前後のこれらの視聴率は低下しており、テレビ等の視聴に関する生活行動の変化がこの35年の間に発生したことが推測される。

     図1と図2の比較でも、テレビとインターネットを利用しているものの比率を比べた場合、昼間に落ち込み、午後3時台の上昇がみられるものの時間的傾向は非常に類似している。テレビ視聴の1975年に比べての2010年の夕方の落ち込みの傾向は顕著にみられているものの、夜9時台と10時台の視聴率の大きさは1975年と大きく異なっている。

    日曜日の昼からが中学生のレジャータイム


    Fig3JHS
    図3 レジャーを過ごしている中学生の比率

     レジャーを過ごす生徒の比率を見てみると、午前中では1975年と1990年とでほぼ変わってはいない。しかし、正午ごろからレジャー(外出)して過ごす生徒の比率が、15%から20%程度増加しており、とりわけ、日曜日の午後9時でも、外で過ごす生徒の比率が15%強とかなりの比率になっており、夜型生活への移行が見られる。前回の小学生のデータから明らかになった傾向よりも、この夜行型生徒の比率の増大は、より顕著である。

    日曜日と中学生のスポーツ
    夜型化する中学生


    Fig4JHS
    図3 スポーツで過ごしている中学生の比率

     まず、この図について注意喚起しておきたい。縦軸は百分率(%)ではなく、千分率(‰)であり、%換算にすると、ピーク値でも10%未満であり、クラブの最盛期であっても日曜日の活動がさほど増えてはいないことがわかる。この背景には、1975は、学校は週6日制(土曜日午後までが中心)がわずかながらも影響しているかもしれない。着目すべきは、日曜日の午後の減少で、5%ほどであるというものの、日曜日の午後にスポーツしている中学生の比率が下がっている点である。

     あともう一つ、19時から21時の時間帯の増加であるとは言うものの、その増加である。この背景には夜間コートや温水プール等のスポーツ施設の整備が影響しているものと思われる。

    日曜日の自宅外学習の急伸

     次に自宅外学習のグラフ図4を見てみよう。
    Fig1JHS
    図4 授業・学校内活動をする中学生の比率

     この図4から見る限り、1975年には、ピーク時でも5%に達しなかった自宅外学習者の比率は、2010年には、ピーク時、日曜日の午前9時から11時台で30%を超えており、恐らく、この時間帯、塾かクラブという形で学校に行っているものと思われる。

     同調査では、どこにいるのかが主な関心であるため、塾なのか、図書館なのか、学校内での活動(クラブなのか)は判然としないが、現状を見る限り、塾かクラブで学校等に通っているものと思われる。日曜日の午後3時でも15%以上の中学生が塾などで勉強しているか、学校内にいるかであることがこの図からわかる。

     ここではややこしいのと統計の取り方が変わった可能性があるので、図示はしないが、1965年には、自宅外で学習する生徒の比率が午前から10%を超えており、午後4時に13.1%となり、ピークを迎える。恐らく1965年当時は、住宅事情等の関係から、図書館等の公共施設の利用が模索され、あるいは友達の家で勉強を一緒にするというスタイルも一般的であったのであろう。このあたり、サザエさんやドラえもんのテレビを見ていると、実は、こういう表現がちらちら出てくるので、そのような時代の反映であり、あのあたりのアニメの設定が1965年から1970年あたりにありそうなことも、このあたりの統計と重ね合わせると面白い。
     

    Fig5
    図5 学校で授業などを受けている小学生の比率(縦軸は百分率%)

     図5はほかの図とは、軸のスケールが違うことと、とりわけ縦軸の数値が百分率表示であることに関して留意が必要であるが、塾などの日曜講習や学校でのクラブの参加者が日曜日の午前中、小学生でも15%を超えているのと同様、中学生は同比率で行けば、30%を超えている。その意味で、日曜日の午前中は、中学生を塾で勉強するか、クラブに参加するか、という行為が中学生のかなりの部分に相対している感じがする。


    Fig2JHS
    図6 日曜日の中学生での学校外などで学習者の比率

     この図を見て驚いたのだ。2010年に自宅で勉強する中学生の数が日曜の午前10時で約15%、日曜日の午後12-17時で15%前後、日曜日の21時台で17%強減少しており、学校外(おそらく自宅)で学習する中学生の比率が非常に下がっている。恐らく、これは、週5日制の定着とともに、土曜日にシフトがある為ではないかと思われる。

    日曜日の中学生の睡眠時間

     つぎの図7には、中学生の時間帯ごとの睡眠の変化をグラフに示したものである。これを見る限り、6時代から起きてごそごそしている中学生が1975年より増えている。DVD BlueRayという録画機器の普及に合わせ、深夜帯アニメなどの録画されたものを見ている可能性があるものと思われる。しかし、10時から11時にかけて睡眠中の中学生も増えている半面、21時以降睡眠してないものの比率も、1975年よりは多い。

     Fig7JHS 
    図7 中学生の日曜日の睡眠時間

     とはいうものの、1975年より大きく変わったのは、早朝、夜の睡眠以外の活動をしているものの比率の増加である。

    データから裏付けた変容のまとめ

     このように、NHK国民生活時間調査の1975年と2010年調査を利用した比較でみると、この35年余りの間に、中学生の多忙化(学校(クラブを含む)なのか塾なのかはよくわからないが、急速に中学生が日曜日の午前中に拘束されている中学生の比率が高いことがわかる。

     この学校あるいは塾での日曜日の午前、午後の早い時間帯での学校等で学習しているものの比率の高さは、図3にも表れており、中学生のレジャーの時間帯が基本的には、日曜日の午後の3時から5時周辺であることであることにも反映されている。

     レジャー全体について、中学生と小学生を比較した場合、レジャー全体については時間帯別の活動状況は、この35年で小学生の日曜日のレジャー活動状況はさほど変わらないものの、中学生では、日曜の午後の活動構造が、大きく変わっていることがわかる。もともと自宅で学習していた、あるいはスポーツをしていた層の生徒が、レジャーに向かったことがあるのであろう。詳細な分析は土曜日の生活時間帯の変化を含めて、検討すべきであろうが、その部分は、諸賢にお譲りしたい。お近くの市立図書館かどこかで、データを参照されたい。

    中学生クラスを考える際のヒントもあるかな?

     教会にとって、中学校になると、塾とかクラブにとられるというのが、図3の午前中のレジャーをしている人の比率にも表れている。このような状況を考えると、ユースプログラムにとっての時間は日曜日の午後、それも遅めの時間ということになるかもしれない。

     現在、CS教師をしていないが、自派の夏季キャンプ等でCS担当させてもらったりする経験から言えば、小学生の時期は日曜学校にいるものの、中学生になると、夏でも学校行事などもあり、キャンプに来れない、1泊2日をとることが難しい、3年生になると受験で浮足立ってしまって、参加できない、なんてこともある。結構、中学生は、時間を学校とか塾とかに拘束されている感じがあるのは、なんとなくわかるが、中学生の行動が、おおむねこうなっていそうだということで初めて認識した部分、特に、レジャーの時間帯の変化は、今回やってみて、へぇ〜〜〜〜と思うことが多かった。

    キリスト者として思うこと

     日曜日は聖なる日であって、学校行事を入れるべきでないというのは、原理原則を考えれば、キリスト者としてそうは思うが、学校の方や塾の方では、それを恐らくは理解したり、対応してくれないだろう。社会の多数派はそうは思っておられないからである。それを変えてくれ、といったところでも、無視されるだけであろう。

    社会の変化の対応の一環のなかで
    中学生伝道を考える
     もちろん、原理原則に従って、日曜日の朝こそ、ユースも、っていう考え方もあるし、それはそれで重要だと思うが、もし、神のことばをより広い中学生にも続けて残していきたい、というのであれば、日曜日の午後の時間帯、あるいは、日曜日の昼時、っていうのは意外と重要かもしれない。

     そのような状況を考えれば、実にユース伝道というのは時間設定も難しいし、ユースの皆さんやティーネイジャーの皆さんへの伝道の内容や工夫ってのを、それぞれの教会の実情やら、その教会が置かれた環境の中で、何をしようとするのかを牧師先生だけでなく、多くの信徒が参加できるように、そういう環境の中で、考えるのがいいのではないかなぁ、と思う。

     次回や次々回は、人気がなくても、個人的に面白いと思っているヨーダーの紹介を続ける。そののち、高校生編や大学生編もやってみたい。20代編とかも考えてもいいかなぁ、と思う。






     

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