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2014.05.17 Saturday

キリスト者として親であることについて、たらたらと考えた。(3)最終回

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      今回は、割と短くて、読みやすいハズ。とはいえ、キリスト者が神にまねかれているその究極の目的とは何か、ということを問うているので、難度は高いかも。ただし、今回は無毒。ちょっと塩味くらいは効いているかもしれないけど。

    --------再掲--------

     Sojournersのブログ記事で、Stephen Mattsonという方が、大変重要なことを記事にして書いておられた。

    The Struggles of Christian Parenting

    主要な論点を拾うと、とこんな感じでせうか。

    サマリー

    Christian parents can easily become obsessed with sin and punishment, continuously blaming and penalizing themselves instead of accepting the grace and freedom of Jesus. Thus, we routinely beat ourselves up, unfairly seek unrealistic goals (like perfection), and become consumed with our mistakes.

     キリスト者の親は、いともたやすく罪と罰に取りつかれてしまい、責め、罰してしまう。イエスの自由と恵みによって受け入れることなく。したがって、我々 は繰り返し自分自身によって打ちのめされてしまう。また、完全であることといった非現実的なゴールを不適切に求め、自分自身のその過ち(完全であることと 言った非現実的な目標の設定)のために消耗しきってしまう。

    There’s a lot of pressure to succeed ― and for our kids to succeed. But what does “success” actually look like?

     成功するというプレッシャーが多すぎる。特に子供たちを成功させるというプレッシャーが強すぎる。『成功』ということは何を意味するのだろうか。

    This is probably the hardest thing about Christian parenting: wanting our kids to actually live like Christ.

     我々の子供をキリストのように生きる(金儲けもせず、弱いものとともに生き、当時の常識に挑戦し、社会を変えようとする)ことを望むこと、それは、キリスト者の親にとって最も難しいことではなかろか。

    Unfortunately, successful Christian parenting doesn’t look anything like “success.”

     残念なことに、もっとも成功したキリスト者の親業とは、(世の中の一般的な)成功といったものではないのである。

    Christianity isn’t meant to be a form of escapism. Rather, it’s embracing the truth. Realistically, God calls us to help a hurting world. As parents, are we willing to embrace this calling?

     キリスト者であることは、離脱主義的であることを意味しない。いやむしろ、真実をわれらがうちに抱く者こそがキリスト者ではないか。現実的な視点からい えば、神はわれらを痛むこの世界の世話をするために、招き入れられたのではないか?親として、我らはこのCalling(招き)を自分自身のものにしてしっかりと抱きしめているだろうか。

    -----------------------

    この地において生きるキリスト者

     今回は最終回なので、キリスト者像と直結する部分を、少し掘り下げて考えてみたい。特に神のことばにこの地において生きる、という意味で、離脱主義との関係を考えてみたい。

     キリスト者であることは、離脱主義的であることを意味しない。いやむしろ、真実をわれらがうちに抱く者こそがキリスト者ではないか。現実的な視点からいえば、神はわれらを痛むこの世界の世話をするために、招き入れられたのではないか?親として、我らはこのCalling(招き)を自分自身のものにしてしっかりと抱きしめているだろうか。

     上記の文章を読みながら、この指摘は存外重要かもしれない、と思ったのだ。というのは、キリスト教会の一部には、「この世」とか「世的」と言って、神が愛したもうた、そのために御子を惜しまずに差し出し給うた世界を、宣教の対象、救済の対象としか見ず、一段格下に見ている部分があるのではないか、と思ったからであった。

    誰に抱きとめられるか?

     同志社の神学部ご出身で、筑豊炭鉱地域で伝道しておられた犬養伝道師も、最初の伝道活動のころはそういう理解で伝道していた、ということを先日の放送で述べておられた。しかし、炭鉱地帯の人々とともに生活し、様々な人と出会う中で、犬養伝道師自身が、
    地の人々に対する「善きサマリア人」になられたのではなく、犬養伝道師の周りにいた産地の人々が犬養伝道師にとっての「善きサマリア人」になっておられ、地の人々の中にナザレのイエスを見た、ということをおっしゃっておられた。この宣教の現場からの厳しい現実に立った人のみが言えるこの指摘は実に大きいなぁ、と先日の「こころの時代」を見ながら思ったのである。

    「地を従わせよ」とケア

     ここで、Stephen Mattsonさんが言う、「世話をする」「Careする」というのは、上から目線で世話するのではなく、その場に共にいて、この地上における生きとし生けるものを慰める、包摂する、気にかける、目配りをする、ということなのだろうと思う。それが、新共同訳創世記1章28節

     1:28 神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」


    における「従わせる」、「支配せよ」って意味だと思います。その意味で、地を慰めよ。地を憐れみをもって接しなさい、Embraceしなさい、抱きとめなさい、って意味なんだろうね。多分。この部分の誤読がひどくって。「どうせ世は捨てられるんだから、やりたか放題やっていいい。私たちがこの地の支配者です」って言うキリスト教徒の方もおられるのがねぇ。新約聖書における神の国は、そもそも神の支配って意味にも取れるらしいんで、それは、神の憐れみによるこの世界への関与、慰めによる回復としてのこの世界の関与ってハズなんだけれども、聖書の意図がどうも伝わってないような気がするのは多分、私だけかもしれない。

    「ケア」と「抱きとめること」
    そして「抱きとめられること」

     マクグラスさんが、下記に紹介する日本での講演の中で、聖餐はEmbracement(抱きとめること、包摂です)っておっしゃっていたのが印象的でした。わたしたちは神によって、Embracement(抱きとめられた)ことを聖餐式によって記念し、神によってEmbracementされた私たち
    信徒からなる教会は、この地において、いまここで生きておられる神、地に臨在されたもう神が愛したもうたすべての人々に対して、神が憐れんでおられることを以て、この地とその住む人々をEmbracementする、そして、この地にともにすむ方々からEmbracementを受ける、その結果として、人々と共にいる、ともに時間を過ごす、友となる、というその構造をもう少し考えたほうがよいのかもしれませんね。

     そして、子育てするってのは、子供を抱きとめ、子供に抱きとめられながら、
    子供と一緒に神の民として歩んでみるってことかもしれません。

     これにて、このシリーズは終了でございます。


    犬養 光博
    日本基督教団出版局
    ---
    (1981-05)
    コメント:凄みのある文章でした。

    評価:
    価格: ¥3,240
    ショップ: 楽天ブックス
    コメント:この中で、聖餐はEmbraceだというマクグラスさんの主張が聞けます。大絶賛。

    評価:
    H.J.M.(ヘンリ・J・M) ナーウェン,太田和 功一
    あめんどう
    ¥ 1,944
    (1997-09-20)
    コメント:よいよぉ。ほっとする。

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