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2014.03.30 Sunday

『愛』をめぐる一断章(2)

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     書きたい記事があったので、そちらを優先しました。すいません。

      前回の記事では、神に『愛』されること、そして、神を『愛』することについて触れた。

     今回は、聖餐式とか礼拝とのかかわりで、神を愛することを考えてみたい。今日は、気持ち短めです。ご安心を。

    人は、神を愛することができるのか?

     そもそもの疑問だが、我々は、神を「愛」することができるのだろうか。どうも無理のような気がする。神を愛するように、そして、いまここで神と共に生きるように招かれている(このあたり、ナウエンの「いまここに生きる」を参照されたい)。

     これは間違いない。しかし、神が人を愛するように、神を完全に愛することは、そもそも不可能なのではないか、と思う。神を愛するといっても、せいぜい、不完全な形でしか、神を愛せないのである。なぜならば、人間は不完全な存在、欠けある存在(罪ある存在)であり、所詮我々ができることは、主の祈りにあるように、「御国が来ますように。天においてそうであるように、地においてもあなたの御思いがなりますように。御名がほめたたえられますように」と祈ることでしか、神への愛を表明できないのではないだろうか。その意味で、礼拝であれ、聖餐式であれ、不完全な形を通しての神への愛の表明でしかないのである。それでも、神はそれを受け入れてくださるのであろう。

    礼拝再考

     旧約の時代、様々ないけにえがささげられた。それは、神が人に与えたまいし神を覚える方法でもあった。そして、そのいけえにを神は受け入れたもうた。しかし、それと同時に、口語訳聖書詩篇51篇にあるように、

    あなたはいけにえを好まれません。たといわたしが燔祭をささげてもあなたは喜ばれないでしょう。神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません。


    でもあるようなのだ。神は、受け入れておられるが好まれないのだ。

    礼拝を通して示す神への愛

     現代を生きるキリスト者にとってみれば、神の受けられるいけにえ、神への愛の捧げもの、神の愛への応答は砕けた魂を神の前にお持ちする場、十字架の上で砕かれたイエスの魂を、そしてそれと同じように、そもそも元から本来醜く砕けてしまっていて、みる影のないわれらの魂をささげる場が、礼拝なのではないだろうか。それが実現する社会と社会集団が、そもそも教会なのではないだろうか。ローマ12章1節「あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」は「十字架の上で砕かれたイエスの魂を、そしてそれと同じように、そもそも本来醜く砕けてしまってみる影のないわれらの魂をささげる」ことを言っているのではないだろうか。それも、毎日、一刻一刻。倫理的に高潔に生きるということよりもむしろ。

     そして、聖餐という形を通して、聖餐におけるパンと杯を直接口で味わうことを通して、神の愛を味わい、そして、神の愛を受けたものが神への愛を示すところが教会という場であり、礼拝という場であり、聖餐という場なのではないだろうか。詳しくは、下にあげた、マクグラス先生の聖餐の本やGordon T. SmithのA Holy Mealをご覧いただきたい。

    聖書理解のひずみと自己愛充足型信仰者の発生

     その神への愛の表明の場である教会を自己愛充足の実現の場にするのは、どこか聖書理解としての妥当性に問題があるのではないだろうか。この辺りのことは、水谷さんが、ブログ記事にしてくださっている。御参考いただきたい。

    続・自己愛性信仰障害の時代(1)〜自己愛充足神話崩壊?

    続・自己愛性信仰障害の時代(2)〜罪の神話化、自己愛の絶対化?

    続・自己愛性信仰障害の時代(3)〜みことばの自己充足・他者操作目的利用

    続・自己愛性信仰障害の時代(4)〜自己愛助長要因としての再臨不在の福音提示

    続・自己愛性信仰障害の時代(5)〜自己愛の最終目的化と成熟拒否

     次回から数回にわたり、自己愛充足系信仰者が生まれる背景(教会側の課題)をお茶らけ系ドラマ仕立てで、書いてみたい。


    評価:
    H.J.M.(ヘンリ・J・M) ナーウェン,太田和 功一
    あめんどう
    ¥ 1,890
    (1997-09-20)
    コメント:よい。読んでほしい。それしか言えない。

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