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2008.10.18 Saturday

ナウエンを読みながら

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    ヘンリ・ナウエンをよみながら


     


     もうかれこれ、10冊近くナウエンを読んだであろうか。面白い。霊的に大変刺激的。自分の信仰を見直すための参考になる。とはいえ、5冊目を超えたあたりから、どこかで読んだ話がチョコチョコ出てくる。これは仕方ない。ナウエンが書いたものを通して、ナウエンと話しているのだから、彼が面白いと思った話にお付き合いするか、軽く聞き流す。


     


     ただ、ナウエンにはナウエンという人物が過ごした時代背景と文化コンテキストがあることを忘れてはいけないことも思う。


     


     ナウエンは、オランダ生まれ。基本、カトリック社会の中で育てられた人物。最初から最後まで、カトリックという枠組みは外れなかった。それはそれでよいとおもう。ドイツ人によるユダヤ人虐殺の舞台の中で幼少期を過ごし、育った人。食糧難の中で豊かな家庭とはいえ、飢えるという問題に直面していること。アメリカに移ってからは、公民権運動、ヒッピー文化、その後のアメリカ文化の中に潜む拝金思想なんかにも直面したこと。これらが、ナウエンの著作に大きな影を落としていることが、彼の著作を読み漁っていると見えてくる。その点での限界も見えてくる。


     


     2・3冊読んでいる分には、この辺はわからなかったが、今、これは確信に変わりつつある。神の前に静まることを知らないアメリカ文化、神の前に明け渡すことが十分でないアメリカ文化、神の前に悪びれずに出るアメリカ文化、In God We Trustが国是であるがゆえに自分たちはクリスチャンだと思い込んでいる人々をつむぎだしていくアメリカ文化、これに対する反論だと思う。その意味で、キリスト教徒は何か、聖書とは何か、ということを深く深く教える書物。それがナウエンの本。聖書ではない。でも聖書をより深く理解するための大きな手がかりをくれた本。それは間違いない。


     


     もちろん、カトリック的背景の中で信仰を深めてきたのだから、エキュメニカルの思想が時に出ることが多い。カトリックだから、駄目、プロテスタントだから、まともでない。そんなことはない。神の前に出るとき、カトリックも、ルター派も、カルバン派も、ツウィングリ派も関係ない。それこそナンセンスな議論。それこそ、カトリシズムや真の教理を離れた派閥主義に過ぎない。


     


     要は、自分たちがどのように聖書を読むか、神と交わりのひと時を持つか、そして、その上でどう世界と切り結ぶかを考えることが、重要だということがなんとなくわかった。もうちょっと、ナウエンと付き合ってみよう。年内一杯は、ナウエンかなぁ。その上で、次はボンフェッファーともう一度付き合いなおしをしてみよう、と思っている。20年たって、どう読めるか。気になるところ。


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