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2008.10.04 Saturday

お勧めの本

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    ヘンリー・ナウエン著 「闇への道、光への道」原みち子訳、こぐま社、70


     


    あまり、だれかれに薦められる本ではないけれども、この本は良かった。特にタイトルが、厳しいかも。高齢者には進めにくいが、高齢者にぜひ、読ませたい本。高齢者のお世話をする人々にも。


     


    もちろん、ナウエンと読む福音書も、ナウエン自体の共同体、という観点がじわっと伝わってきて、良い本です。放蕩息子の帰還は確実に秀作と呼ぶべきかと思います。この2冊は、誰にも貸せない本です。貸すのであれば、買ってプレゼントするタイプの本です。


     


    しかし、ヘンリー・ナウエン著 「闇への道、光への道」は、一部、カトリックの近年のエキュメニカルな思想性(ナウエンではなく共著者のほうのもののような気がしますが、共著なのでよく分からない)があることや、カトリック的な霊性の部分があるにせよ、歳をとる、ということは神の国に向かっていく、ということを強烈に伝えてくれる本です。そして、人生が神と出会うための準備期間であることを示してくれる。そういう類の本です。


     


    そして、手放していくことの重要性、権力や能力、金銭などにしがみつくことの危険性をじわっとやわらかくユーモアを持って示してくれる本です。そして、自分たちの生活が、生産性という牢獄という中に、自らロックインしてしまっていることを示してくれる、そんな本です。


     


    この本には、面白い記述があります。年老いた人の包容力とユーモアについて、こんな話が載っていました。


     


    ローマ教皇にある人が聞いたそうです。


    『バチカン市国には大勢の人がいますが、どれくらいの人が働いているのですか?』


     


    ローマ教皇はしばらく、考えた後で、


     


    『半分くらいじゃないかな』


     


    と答えたそうです。


     


    電車の中で読みながら、笑いが止まらなかったので、向かいに座っていた女子高生に不思議そうに見られてしまいました。


     


    誰にでもお勧め、というわけには行きませんが、ケアの問題を考える人には、お勧めの一冊かも。


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