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2012.12.29 Saturday

同質性と異質性 批判的に考えることにむけて

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     年末の仕事納めとか年始の仕事始めとかは、ミーちゃんはーちゃんにとって、ニュースが流れなくなり、テレビが極端につまらなりはじめる日、テレビがまぁまぁ普通に見られる日に戻るかどうかの境目でしかない。あと、新幹線が混み始める日であり、新幹線の込み具合が通常に戻る日程度の意味しかない。

     そんなわけで、昨日は関西からよっこらしょ、と関東方面に出張(でば)ってある翻訳本の出版に関する作戦会議をしてきた。

     その作戦会議のメンバーと話題が面白かった。

     まずはメンバーの紹介から。この本を最初に日本語で、こんな本があるよぉとブログ記事でご紹介いただいたT牧師、この本を翻訳・出版したいなぁ、と思ったミーちゃんはーちゃん。翻訳の実働をしていただいたSさん、出版をお引き受けいただいた出版社のMさん、今、出版の実務面をお願いしているKさん、このメンバーのほとんどが、実はそれぞれのブログを持っていて、そして、そこでおつながりが生まれた人々なのである。まさしく、インターネッツが生み出した、夢のドリームチームなのである。実は、お一人を除いては、実はミーちゃんはーちゃんのこのブログにのっている。

     まさしく、このドリームチームはインターネットがあってはじめて成立したチームなのである。この出版事業は、実は、それぞれが事前の面識がないまま、ネットというバーチャルなつながりの中で、始まったプロジェクトなのである。まぁ、特攻隊というか一時期の近鉄バファローズみたいな、勢いだけで突っ込んでいく関西ノリの「いてまえ人間」であるミーちゃんはーちゃんは、一応事前のアポだけ取って、すべて面識をいただいている。ただ、翻訳者の方は、海外お住まいの方であるので、無理ゲーだったのであきらめたが・・・。また、面白いのが、このメンバーの大半が福音派ないしは福音派系の関連のキリスト者で、ちょっとファンダな人たちに分類されかねない方々だったのだが、ファンダな人たち特有の鬱陶しさがない人たちである人だ。

     ファンダな人たちの鬱陶しさに関しては、The Simpsonsでホーマー・シンプソンの隣人のNed Flanders氏がめちゃくちゃに描かれることで、カリカルチュア化されている。今回お会いした方々は、ネッド・フランダースのような、うっとうしい印象のない方々ばかりであった。

     話題は、尽きることなく、いつまでも延々と続きそうだったのであるが、ミーちゃんはーちゃんの帰りの新幹線の時間があるので、文明堂さん推奨のカステラ時間の前には、お別れしなければならないのが、ちーとつらかった。先生業種(教員、医師、弁護士、議員・・・のお互いに先生と呼び合う癖、実は名前を覚えなくてもよくなる。そうなんだよねぇ。先生と呼べば、それで会話が成立してしまう・・・。八木谷女史からは、ミーちゃんはーちゃんに対して、先生禁止令が出たが)の人々が鬱陶しい話、新会堂の建設で教会分裂がアメリカでも起きる話、ネット時代の話、キリスト教出版界の話、日本の教会に中堅層がいない話(これは事実である。たいていの場合、老人と子供くらいしかおらず、高校生から50代までの年齢層がかなり分厚くいる教会はまれな話)、アウトリーチの方法の変遷とその変容の背景の話などがでた。

     その中で、出た話題をひとつだけ。全部が全部、面白かったのであるが、それは、インターネット時代になって、同じような思いを持つ人々が距離を超え、時間を超え、社会を超え、教派や宗教を超えて、ある関心事を考えることができるようになった時代になったこととその危険性である。T牧師とミーちゃんはーちゃんは、T牧師がブログを始めなければ、出合うことのなかった人である。翻訳者のSさんにしても、翻訳をお願い、ということにはならなかったであろう。出版社のMさんやKさんは、Ministryの関係でであうことがあったにしても・・・。(ま、このブログはキリスト新聞というよりはMinistryの御用ブログでござる)大体、T牧師が紹介ブログ記事を書いてくださらなければ、そもそも、ミーちゃんはーちゃんはこの本を英文で読もうとも思わなかった。その意味で、ブチおもろ~い時代になってきたことは間違いはない。

     インターネットは、確かにつながりを広げる。しかしである。実は人間の情報処理能力と人間の精神的というのか思考作業における慣性によって、かなり同質な人とのつながりだけを広げ、ネット社会において、類似した思考の方向性を持つ人だけが集まる傾向が生まれてしまうのだ。その結果、同一のベクトルを持った人だけが集まり、異質化が生まれなくなり、そして批判的に考えなくなる人々が増えてしまうのだ。

     この問題を、ニー仏さんかAkkaさんが最近のツイートで指摘しておられたが、その通りである。まさしく、かなり似通ったベクトルをもつかなり同質的な人を寄せ集める働きをネットワークがしてしまう。そして、寄せ集められた島の中では、大体2階差あれば(間に2人の知り合いを挟めば)、他の島民には到達できるのである。It's a small world現象が発生するのである。2009年のディズニーランドはこうだったらしい。映像はここをクリック

     まぁ、ミーちゃんはーちゃんとオバマ大統領でも、あるいは、この前ちょっとディスってしまったTed Haggardでも、大嫌いな小ブッシュでも7-10人くらい間に知り合いの知り合い、知り合いの知り合いの知り合い、と人を挟めば、到達できてしまうのが、実際の社会なのである。

     となると、デジタル大陸の中では、かなり同質化が進む傾向にあるので、あえて別の視点を探していかないと、そして別の視点にオープンマインドで対応し、他の視点を受け入れていかないと、固定化と陳腐化と思考停止が始まり、常識としての固定化が始まってしまうのだろうなぁ、同質化のもたらす心地よさ(たとえば今回のプロジェクトの人たちのような同質的なドリームチームができたことによる心地よさ)と異質化のもたらす面白さ(と、あえて言っておく。現実にはかなり厳しいことをあなたに要求することになる、と思う。自己を見つめ直すことになるから)にどう向かっていくのか、ということを考えた。

     その意味で、ミーちゃんはーちゃんはこのブログでは言いっぱなしにしたくはないし、皆さんからのコメントを広く受け付けております。しょうもないのは、無視しますし、本文に関係ないのは、速攻削除になりますが、本文とそこで提示された思索に関係するものであれば、広くお受けいたしております。 

     では、I wish you have a happy holiday season!

     皆の衆。冒険に満ちた新しいカレンダーに楽しいことを書きこまれる日々を歩まれんことを。


    評価:
    J.ハーバーマス,N.ルーマン
    木鐸社
    ¥ 5,775
    (1984-08)
    コメント:個人的には、もともと関心のある分野。インターネット時代で社会システムがどう変わるのかなぁ、と考える際の参考に。

    評価:
    田中 明彦
    日本経済新聞社
    ---
    (2003-04)
    コメント:インターネット時代の社会について、システム理論の見地から書いた本。現状の社会を20年くらい前に示していた。

    コメント
    私の場合、「反論はしても異論を拝しない」というのが基準。ツイッターに関して言えば「どんなにdisられてもブロックはしない」ことにしています。スルーの技術も大事にしつつ…。
    • 出版社のM
    • 2012.12.29 Saturday 10:48
    初めまして。いつも楽しく、いろいろ考えさせられながら、記事を読ませてもらっています。現在アメリカテキサス在住、神学校も通っているとはいえ、家族と仕事のことで毎日が過ぎ、学業は亀のペースでもう4年も通っているのにやっと半分、という状態です。アメリカにいて、南部バプテスト系の学校にいますが、もともと日本のブラザレン(あ、この呼び方はされるよ嫌がる人がいる?)出身で、バプテストにどっぷりつかることもなく、ブラザレン集会の様子を外から時々様子見したり、と教会の在り方などについてはいつも考えさせられています。今回のブログ、コメント受け付けますと、チャレンジを受けたので、つい書き込んでみました。最後のところで同質化の心地よさと異質化の面白さについて触れていましたね。日本にいた時は、同質の、まったく異論を許容しないような環境にいて、まあ分裂や確執がない状態にいるのが当たり前だったのに、こちらでは結構保守的な南部バプテストの神学校や教会の中でも、いろんな意見がぶつかり合いながら、分裂、確執も起きることもありながら、異質な兄弟姉妹が時に共存できる、そんな大人の信仰も垣間見ることができます。特に今集っている教会の牧師は立派で、教理的にはしっかりと聖書を基盤としながら、他の教派や教団にずいぶん理解を示したりしています。それと時々、ダラスの日本人教会で奉仕する機会があるのですが、海外の邦人教会の在り方を考えると、いろんなバックグラウンドの信仰を持った人たちが集まるので、自分の慣れ親しんだ教派のやり方、考え方を通すだけではやっていけない、そんな中でどのように日本人の教会を立て上げ、伝道していくのか、同質の人たちだけを集めていたのでは限界もあるけど、異質な人たちが集まると問題も多々噴出、ちょっと同質化と異質化のことが出てきます。教会とは異質な者たちがキリストの下に(必ずしも意見の同意とは限らない)互いに愛し合い、より大きな目的のために一致して、、、と理想を掲げることは簡単なのですが、その過程には多くの苦労があるのでしょうね。なんだかぐだぐだと書いてしまいましたが、今後もいろんなコメントが出て来たらぜひ読ませていただきます。
    • Eliya
    • 2012.12.29 Saturday 13:25
    出版社のM様
    ミーちゃんはーちゃんでございます。

    だれかと思っちゃったじゃないですか。奥様に怒られません?

    メディアとしては、異論を排してしまっては、もう、大本営発表伝達メディア(現代のマスゴミはこのことを経験しているくせにそれから抜けられなくて、警察発表なんか垂れ流しにしちゃう・・・河野さん事件があっても・・・・)、回覧板、都道府県、市町村の広報紙になっちゃいますから。

    あとは、いい意味でも、悪い意味でも一般人がメディアの使い方というのか、メディアでの意見を発表する気概と見識を蓄積していくことでしょう。

    ツィッターやFBではつぶやくのに、紙メディアでつぶやかないのは何なんでしょうね。ディスられるのが嫌いなのかな?あるいはやっかみを受けるのが・・・

    いらっとせずに、スルーする技術も大事ですよね。違いがあって当たり前、他者の意見を見ながら自己を見直すことが大事かもしれませんね。

    よいお休みを。
    • ミーちゃんはーちゃん AKA かわむかい
    • 2012.12.29 Saturday 17:48
    Eliya様 コメントありがとうございます。

    このブログは、基本どの記事も、コメントをお受けいたしております。今後ともお気軽にどうぞ。コメントで広げている部分もありますし、コメントいただくとがぜん書く気がするので。お気軽に。

    アメリカの学校は、別に小学校や中学校でも修業年限を気にしないところがあるので、のんびりとお勉強してください。経済的に余裕がおありなのであれば、ですが。上の記事中のK先生なんかは、10年位、あちこちの神学校をお渡り歩きになられて・・・ですから。

    http://sugamo-seisen.blogspot.jp/2011/06/blog-post_22.html

    こういう方がもう少し日本でもそうが厚くなるといいですね。出ないと、どうしても凝り固まった方が凝り固まった方を拡大再生産するという悲惨が起きますし。

     ところで、日本のブラザレンのかなりの方は、ブレズレンと呼ばれることに拒否反応があるので・・・

    そりゃ、こんな本が出てるんですよ。もう何だか。

    http://park8.wakwak.com/~dendo/sinkan/shuukai/index.html

    書店では買えない本って…?何なんでしょうね。ブラザレンは呼び方としていいのかな?そっちでのブログ(休眠中)もあったりするんですけどね。

    あ、ミーちゃんはーちゃんは、ブラザレンと呼ばれることを別に気にしておりません。はい。ま、所詮国教会の分離派のキリスト教ゲリラ組織、と思ってますから。メソジストももとは蔑称。クリスティアノスももとは蔑称。蔑称大歓迎です。しょせん、ゲリラはゲリラ。ゲリラらしく生きたいと思っています。自慢もしませんが。

    そうそう、キリスト集会って、カトリックのコンフラリアとよく似ていて、ただ、長老の長期政権化だけを防止する仕掛けが必要ですけどね。

    まぁ、余談は置いておいて、

    >日本にいた時は、同質の、まったく異論を許容
    >しないような環境にいて、まあ分裂や確執がな
    >い状態にいるのが当たり前

    日本社会において、同質性の圧力はアメリカよりも強いですよね。同じでなければならない。出る杭は徹底的に打ちのめしてせん滅する。というかんじがありますよね。

    その上、会社や教会では、もともと枠組みを提示して、それに合う人だけが生き残るという過程を通じるので、余計にそれがあるかもしれませんね。ストライクゾーンが狭い中に残る人しかその教会で生存しつづけ、そもそも疑問を持たない、というのがあるのかもしれません。それと、信者がこれまでは調べたいと思っても、日曜日休んで他の教会に行くとか(これは破門への第一歩)、他の教派の本を隠れて読むとか(当たりはずれが多い)しないと、他の教会の動きを知ることすらできない、ですから。

    >神学校や教会の中でも、いろんな意見がぶつかり
    >合いながら、分裂、確執も起きることもありなが
    >ら、異質な兄弟姉妹が時に共存できる、そんな大
    >人の信仰も垣間見ることができます。

    アメリカの学校で教えたこともあるのですが、彼らを見ていると、意見は意見としておいておいて、人格と意見の区別をしているなぁ、という気がしますし。あとはいい方でしょうね。多少きびしいこと言っても、まぁ、アメリカ社会は社会自体が流動が激しく、いつまでも延々と同じ場所で生きないという社会の性質もあるかもしれませんね。日本だと、住んだら、特に家買ったらそこから動かないですから。

    >異質な人たちが集まると問題も多々噴出、ちょっと
    >同質化と異質化のことが出てきます。

    そうなんですよ。長期居住する環境の中で、異質化と同質化の問題は実はかなり重要な問題で、このあたりの落とし所というのか、調整を図るのが、政治の役割ですよね。教会政治というのは、実は重要な役割だと思うのです。日本では、軽視されていますが。それこそ牧会のArtだと個人的には思うのです。

    それを牧師とか長老に預けて、丸投げしてお願い、するのではなく、それぞれが重荷を追いあい主体的に関与していく信者さんが増えるといいですが、日本では、とりあえず丸投げして長いものに巻かれるのが、楽ってことを知っているからでしょうね。自分の人格を殺すことの方が日本文化にとっては楽で、責任を負う方がしんどいことだからかもしれません。

    日本では感情的になる人も多いので、それにぶつかられるとかなわんなぁ、と思いますが、まぁ、適当にスルーしてます。

     理想を掲げるだけでは多分だめで、理想をどう実現するのかを悪役のように考えることが重要かもしれませんね。そうそう、今日こんなことをツイートしました。

    ----------
    • ミーちゃんはーちゃん AKA かわむかい
    • 2012.12.29 Saturday 18:42
    切れちゃったので、続きです。


    -----------------------------------
    悪ものの特徴(ニコ生道場より)
    1 大きな夢、野望を抱いている
    2 目標達成のため、研究開発を怠らない
    3 日々努力を重ね、夢に向かって手を尽している
    4 失敗してもへこたれない
    5 組織で行動する
    6 よく笑う

    完全にミーちゃんはーちゃんは悪ものキャラだな。

    正義の味方の特徴(ニコ生道場より)
    1 自分自身の具体的な目標をもたない
    2 相手の夢を阻止するのが生きがい
    3 単独〜小人数で行動
    4 常になにかが起こってから行動
    5 受け身の姿勢
    6 いつも怒っている

     民主党や社民党、共産党は、典型的な正義の味方。

    -----------------------------------

    理想は天から降ってこないと思っているし、理想が実現した瞬間にもうそれは、理想でなくなっている。環境が変わるし組織自身が変容してしまうと思っているので、まぁ、どう現実と折り合いをつけながら、80点位の環境を見つけていくのか、そのための冒険をするのか、ということが大事かもしれませんねぇ。

    楽しいコメント、ありがとうございました。こういうコメントもらうと嬉しくて、記事を書く気が一層増します。今後とも、遊んでもらえるとうれしいです。本当ですよ。直接行ったりはしませんけど。

    ダラスですもの。

    Eliya様とご家族の上にYHWHよりの豊かな祝福がございますように。また、コメントしてやってください。よろしければ。ぜひ。
    • ミーちゃんはーちゃん AKA かわむかい
    • 2012.12.29 Saturday 18:43
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