<< イースターのメッセージ | main | 社会進化論とキリスト教原理主義 >>
2010.04.12 Monday

NHK大河ドラマ 竜馬伝に描かれた 岡田以蔵と武市半平太の関係構造に見るカルトとの類似性

0
     先週(4月4日)の放送分といい、今週(4月11日)の放送分といい、

    この両者の関係性の描き方は、カルト化への精神構造と非常によく似

    ていると思われる。ただ、実際の岡田以蔵と武市半平太の関係の実情

    がわからないので、断定するわけにはいかないし、オリジナルとなっ

    た小説を読んでいないので、あくまでNHKの放送を通した両者の関係

    の描き方を見て、という話である。

    確かに、カルト化した集団の特徴である外界との接触排除という側面

    は描かれていないものの、彼自身があの番組の中で描かれていた通り

    であり、グループ内でも疎外感をかんじていたということ、土佐の

    勤皇党のメンバー以外との接続やほかのソーシャルネットワークが彼

    には少なかったであろうこと、指導者への絶対的な尊敬の念をもってい

    た(そう描かれていること)、を考えると、彼自身が、自ら外部との

    ネットワークから自主的に遮断していき、カルト風の精神世界の傾向

    を自ら彼の中に醸成させていったものと思う。

    そして、指導者の意をくみ取り、指導者の意と理解したものを自分の

    意思として実現してしまい、指導者に扇動されつつも、本来の自分の

    意図とずれた所で自分の意図と思い込み、指導者の意を実現していく

    姿というのは、カルト信者の姿とよく似ている様に思う。そして、

    その悲惨な人生の姿も。カルト集団の場合、カルトに何らかの利益を

    もたらす限り、カルトはその人物を抱え込む。そして、その人物が

    カルトに利益をもたらさなくなった瞬間、カルト集団の指導者ない

    しはそのサブリーダーに従う形でカルト集団は、その人物をいとも容

    易に切り捨てる。しかし、切り捨てられようとした人物は、カルト集

    団以外の人間ネットワークを持たない場合が多く、カルト集団にしが

    みつかざるを得ないことがおおい。カルト集団が切り離そうとする

    人物がしがみつく場合、、さらにカルト集団は切り捨て行為をより一

    層露骨にし始め、切り捨てられようとする人物は、非常に悲惨な状況

    に陥る。ここ数回の竜馬伝の描き方はそれを、予感させる描き方にな

    っていたように思う。4月11日放送分の救いは、まだ、岡田以蔵が

    坂本竜馬という外部の人間ネットワークを持っていたと、表現

    されていたことであるが、通常のカルトの場合、このような外部者と

    の接触は一般に容認されないために、さらに悲惨な状況に陥る場合が

    多い。

     そのことを、昨日ぼーっと竜馬伝を見ながら、考えていた。

     伝道熱心な教会の指導者や、教会成長に熱心な教会の指導者には、

    武市半平太のような印象を与える人物も少なからずいるような気が

    する。すぐれた人物であるだけに尊敬を集めやすく、誤解を与えや

    すい側面を持つ人物である。そして、岡田以蔵のような信者も。そ

    して、そこに疑似カルト的な構造が生まれやすいように思う。

     それを防ぐには、外部について開かれた心(精神構造)と関心、

    外部の人間ネットワークではないかと思う。

     そんなことを竜馬伝を見ながら、考えた。脚本家は、それを

    描きたいのかしらん。
    コメント
     坂の上の雲から、龍馬伝になったら観ていないのですが・・・え〜と、28歳くらいで死んじゃうんですっけ、岡田以蔵さん。同派の先人も分らず斬りまくるので、たしか勝海舟もずいぶん困惑しちゃった。
     勝、といっても新太郎さんが、ぼくが生まれたころの映画で演じてますが、なんか妙に似合ってました。
    • Foce
    • 2010.04.14 Wednesday 12:48
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2010.04.15 Thursday 18:21
    コメント、ありがとうございます。
    幕末の志士、と言えばかっこいいですが、
    ほとんど、シリアルキラー(連続殺人鬼)
    みたいな人も多いので、岡田君だけでは
    なく、まぁ、人の命が粗末に扱われた時
    期でもあったようです。

    あと、この時期なんですよねぇ、えいじ
    ゃないかでお伊勢参りがはやったのも。
    皇国史観と言うのか、国学の影響もある
    んでしょうけど。

    • かわむかい
    • 2010.04.15 Thursday 21:16
    う〜む。そこから、明治後期のいわゆる日比谷焼き討ち事件への連続性というのを考えるのは突飛すぎるでしょうか。
     
    • Foce
    • 2010.05.20 Thursday 04:32
    うーん、これは、行き過ぎでしょう。

    集団ヒステリーだと思います。

    日比谷焼打ち事件は、ええじゃないか、の延長線上にあるという印象があります。カルトは、社会と分離主義的な関係を持つところに特徴があるので、日比谷事件は、別だと思います。

    むろん、日比谷事件で突出した民族主義と国学は深いところでつながっているとは思いますが。
    • かわむかい
    • 2010.05.21 Friday 08:12
    コメントする








     
    Calendar
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    2627282930  
    << April 2020 >>
    ブクログ
    G
    Selected Entries
    Categories
    Archives
    Recent Comment
    Links
    Profile
    Search this site.
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered by
    30days Album
    無料ブログ作成サービス JUGEM