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2018.09.26 Wednesday

クリスチャンn世代の若者からのお願い(9) 勝手に職質を教会でしないで・・・ その1

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    これまで、現在の教会は、少子高齢化が進行中という意味では、時代の最先端を行っている可能性があること、そして、以前は、教会が若者に満ちていたこと、その若者がまんま高齢化に向かいつつあること、その中で、就職先を勝手に祈ってみたり、神学先が地元になるように祈ってみたりしたとしても、それは現実的に難しいこと、そして、結婚相手について、勝手に祈りの中で、決め付けられたり、人口移動の流れの中で、どうしようもないほど地方在住者のキリスト者の結婚が困難なこと、などを具体的な統計などを用いつつ、一部大胆な仮定をおいた推計などもご紹介しながらもお示ししてきました。

     

    アンデレ・システムって・・・

    教派、教会へ友人を連れてくる篇について紹介しようか、と思います。アンデレ(St Andrew)に倣って、友人や親族を教会につれてくることを奨める傾向が教会にはありますし、日曜学校では、子供たちにお友達を日曜学校にお誘いしましょうね、アンデレさんのように、と言う形でご紹介されることの多い、12弟子の一人です。

     

    「Icon St Andrews」の画像検索結果

    St Andrewのイコン https://www.orthodoxmonasteryicons.com/products/andrew-the-apostle-icon-1 より

     

    File:The Apostle St. Andrew LACMA 52.16.jpg
    El Greco派によるSt Andrews https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_Apostle_St._Andrew_LACMA_52.16.jpg

     

    よもや、当のご本人のアンドレさん(個人的には、St Andrews)がお聞ききになられたら、「おい、やめとくれ、そんなつもりで、兄貴誘ったんぢゃねえんだしさぁ」とか言いそうと思うだけで楽しいのですが、友達を教会学校に誘う、友達を教会に誘う、というのは、友達をUSJの魔法学校のホグワーツ城に誘うよりはよほど難しい(あ、失敬、あれは、魔法が出てくるから、福音派の皆様には禁書ないし焚書でしたよねぇ)ことかもしれません。

     

    「USJ ホグワーツ城」の画像検索結果
    日本の大阪市内に突如出現した魔法学校 https://gigazine.net/news/20140608-wizarding-world-of-harry-potter/ から

     

    Homer Simpsonさんの隣人でもあるNed Flandersさんによると、ハリー・ポッターは魔法に関与した為に地獄に直行するそうです。

     

    さて、そのアンドレ・システムに従って、子供たちが教会学校に素直に友人を連れてくるのは、せいぜい小学生までではないでしょうか。それだって、子供にとってはかなり勇気がいるわけです。

     

    最近でこそ、キリスト教のことを、耶蘇、ヤソ、アーメン、ソーメン、冷ソーメンなどと揶揄的に言う子供たちは少なくなり、哄笑の対象となる可能性はかなり少なくなりました(ハラスメントや人種、宗教、門地による差別撤廃の概念が社会に定着したおかげ・・・)が、それでも、教会に関与する子供さんたちは、一般の公立の小学校内で少数者であることを子供たちは強いられているのです。

     

    ただでさえ、肩身の狭い思いをしていて、下手をすると教室内に友達がほぼ皆無といってよい、教室内村八分状態に置かれている子供たちにとって、隠れキリシタン状態を維持するのが精一杯であるのに、教会や教会学校で、友達を連れて来い、と教会の大人や牧師先生、教会学校の先生から指示されたからいって、おいそれと教会に友人をご案内できるわけではありません。

     

    現代の子供を取り巻く環境
    現代の多くの子供たちの自宅には、テレビがあり、ニンテンドーと呼ばれるSwitchや3DSや、プレイステーションやビデオゲームがあり、遊戯王カードがあり、ポケモンカードがあり(おそらく、かなりのキリスト教徒の家庭では、これらの利用が不可能であるか、大幅に制限されていることが多いかもしれません)、これらが学校やクラスの間での共通の話題になっているわけです。そのような子供を取り巻く環境で、昭和レトロと言った感じのスタイルでの運営がなされている日曜学校、教会学校に、友達をこれらの遊び道具やおもちゃが大量にある家庭から、引き剥がして連れて行くことは、非常に困難なわけですし、仮に子供さんに燃えるような宗教的確信があったとしても、その燃えるような確信をほかの子供に伝えることはほぼ不可能ではないか、と思うわけです。

     

     

    Nintendo Switch の製品画像
    Nintendo Switch

     

    プレイステーション4 Pro CUH-7100BB [1TB] の製品画像
    Sony社製PS4

     

    教会で幅を利かす昭和な視聴覚補助教材と遊び道具
    よしんば、その宗教的確信に燃えたお子さんが、教会学校にお友達を連れてこれたとしても、アニメより面白い聖書の話もなく、さらに言えば、そこで提供される遊びが、「家族あつめ」「聖書かるた」だとしたら、どうなんでしょう。せっかく燃える情熱を使い果たす勢いで、教会学校に招待したとしても、招待したお友達から「これの何が面白いの?」「めっちゃ昭和な遊び方が趣味なの?」といわれて終わりじゃないでしょうか。

     

    これらの教会グッズを必死になって、製作されている方を揶揄つもりは一切ありませんが、これらは、親世代、祖父母世代を昔懐かしい健全な遊びをしていることで子供さんたちが安心させる為に、そのときはお子さんが遊んでくれるでしょうが、それを好んで遊んでみようとするインセンティブが、果たして子供にあるか、といわれたら、はなはだ疑問ではないか、と思うのです。となれば、非キリスト者ご家庭でお育ちのお子様の皆様に対して「教会学校はなぞと不思議に満ちた世界である」「教会やキリスト者家庭とは時代遅れの世界である」と刷り込みをご幼少のみぎりからすることになります。

     

    「聖書かるた」の画像検索結果
    http://senryu-hiroba.blogspot.com/2015/11/blog-post_50.html

     

    関連画像
    聖書物語かるた http://aocc-church.cocolog-nifty.com/aocc/2012/01/post-dca0.html から

     

    それこそ、いま、電車で子供をあやす為に、小さなスマートフォンや、タブレット画面で、アンパンマンの動画やNHKの「お母さんといっしょ」といった子ども番組の動画を見せる時代に、そら、かるたなどの伝統的な遊びは、確かに、健全な遊びであるとは思いますが、さすがに、こういうのは、本当に魅力的なのでしょうか、と思います。アンパンマンや、お母さんと一緒といった子供向けアニメなどの動画を浴びるようにして育った世代に、視覚補助教材といえば、塗り絵とか、紙芝居といった、古色蒼然たるノスタルジーに満ち満ちた世界は、提供しているほうは、健全であるというような自己満足ではあっても、聞かされるほうとしては、語り手によほどの魅力や能力、才能がない中では、どのような語り手の姿は、どう写るのでしょう。まぁ、かえって、年に数回なら、ものめずらしさで教会に定着していない子供さんも教会に来て、聞いてくれるかもしれませんが、面白くもない話芸が延々と繰り返されるとしたら、それってどうなんでしょう。

     

    中日新聞ニュース昭和48年でも、かなり、無理な印象が・・・

     

    いやいや、視覚補助教材としてタツノコプロの聖書アニメがある、とかおっしゃるかもしれませんが、それって、前世紀の遺物ですよね。VHSやベータシステム時代の。いまはDVDになってはいますが・・・

     

     

    お菓子では子供が呼び寄せられな時代…
    その昔(もう40年から50年前になるのですが)、教会に子供がうなるように集まっていたころ、教会に子供を来させる為に、飴玉1個あれば子供はよってたかるようにやってきた時代があったことは確かだと思います。たいした飴玉一個、チョコレート一個などといった大して高価なお菓子でなくても、そこまで、日本が豊かではなかったこともあり、子供たちは集まりました。

     

    今でも、子供の相対的貧困率(等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人数の平方根で割って算出)が全人口の中央値の半分未満の世帯を相対的貧困者の全ての子供数に対する比率)を計算してみると、厚生労働省の平成27年版 子ども・若者白書(全体版)  の  第3節 子供の貧困(http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h27honpen/b1_03_03.html)から見てみると、日本全体では、16%強であることが示されていますし、子供がいる現役世帯の一人親家庭では、その家庭の約半数以上が相対的貧困世帯となっているという結果となっているようです。その意味で、一人親世帯で貧しい家庭が増えているわけですが、とはいっても、こういう家庭のお子さんの場合でも、昔の飴玉一個でも嬉しいとか、いう感じにはならないような印象があります。

     

    かえって、一人親の世帯ほど、お仕事でお忙しいなどの為に、お菓子でお子さんたちの不平を黙らせている部分があるので、飴玉1個では、普段与えられているお菓子より劣っている場合もあるようです。

     

    このような貧困世帯の場合、予算支出の傾向が通常の家庭とは異なっており、通常の食事が取れていない、朝食や夕食は、勤労者である親が多忙であるなどの理由から、栄養バランスが取れた食事となっていない、あるいは、朝食が準備されない、お菓子が晩御飯代わりなどといった状況であるために、給食でかろうじて命をつないでいるお子さんがおられるようです。その為に、子供食堂や、勤労者である両親が勤務している時間帯に学童期であっても託児をしてくれるようなサービスのほうが、このような一人親の勤労家庭からはありがたがられるという側面があります。

     

     

    第1-3-38図 子供の相対的貧困率
    子供に関する貧困率の厚生労働省の数字

     

    お友達に事情聴取しないで…
    このような背景を踏まえた上で、仮に、何らかの理由で、相対的貧困世帯のお子さんを教会に呼び寄せることに成功したとして、次は、教会の大人から、「どこから来たの、お父さんやお母さんは何をしている人?お父さんやお母さんは何歳?」とか会話の糸口であるにせよ、割とコアでディープな個人のプライバシー情報について、事細かに聞かれたのでは、つれてきた子供としては、たまったものではありません。

     

    まだ、小学生であれば、気まずい思いくらいですむかもしれません(とはいえ多分、気まずい思いくらいでは、済まないように思いますし、こういうことを聞かれると、敏感な子供は無意識下の差別意識を感じてしまわれるように思います)が、これが中学生くらいになると、もっと激しくなるように思います。

     

     

    次回へと続きます

     

     

     

     

     

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